家庭用避雷器設置
ホームアレスタとはホーム分電盤(電力系統入口)に取り付ける家庭用の避雷器です。
避雷器とは、落雷等による過電圧衝撃波に対し放電して大地に導く装置で、1万円~で取付可能です。但し、100Ω以下の接地極から分電盤に5.5㎟以上のアース線で繋がっている環境が必要です。この環境がない場合は併せて設ける必要があります。分電盤に避雷器を取付して且、雷サージ対策をした延長コードを利用すれば雷サージを防ぐ確率は非常に高まります。
※直撃雷の場合は、避雷器でも保護できません。直撃雷とは雷が電力柱や家屋に直接落ちることです。甚大な被害をもたらします。誘導雷とは、雷雲の発生から雲間、雲内、主放電を起因として二次的に発生する現象であり、その影響は広範囲にわたり拡散します。 放電による「電磁誘導」、強烈な照度による「電磁波」、架空線路上を進行する正電荷の合成が「誘導雷サージ」です。
直撃雷(落雷)の頻度に比べて発生回数は著しく多く、雷雲が遠ざかるか消滅するまで何度でも電線や通信回線およびアンテナを通して屋外や屋内の設備に侵入します。雷被害の多くは、この誘導雷が原因で発生します。
避雷器がないと、雷サージが侵入して家電を破壊します。弊社でも昔、ISDNモデムがピカッと光った瞬間にカチッと音を立てて壊れた経験があります。これを機に避雷器を付けて以来、十余年経過しましたが今のところ被害はありません。(たまたまかもしれませんが・・。)
家電を守るためには?
家電が落雷で故障する主な原因は「誘導雷サージ」によるものです。雷サージとはコンセントなどの電気回路を雷が伝わってくることです。対策としては、雷サージ対応の延長コードなどを使用することである程度は防げます。
しかし雷サージ対応でも確実に防げる保証はなく、一度防いだら延長コードの機器内部が破損する構造ですので買い直しが必要です。確実に雷サージを防ぐ方法は、コンセントから電子機器のプラグを抜くことです。抜けば直撃でもしないかぎりテレビやパソコンに過剰な電気が流れる心配はありませんので確実に雷サージを防げるでしょう。
この他の手段としては大元にあたる分電盤に避雷器をつけることです。一部の機器だけでなく宅内家電全てを守ることが出来ます。ホームアレスタの設置をお奨めします。
※雷サージは、TVアンテナ、電話線、ケーブルTV等からも侵入してきます。これらは分電盤用避雷器では防げません。分電盤用避雷器を設置しても電力系統からの誘導雷侵入による被害防止を完全に保証するものではございません。
感震ブレーカー設置
感震ブレーカーとは、ある一定以上地震(震度5強以上)の揺れを感じると自動的に通電を止めるブレーカーのことです。分電盤タイプには、内蔵型と後付型があります。通電火災対策に有効です。
阪神淡路大震災地震発生後には、ほとんどの地域で停電が起こりました。その後、電気が復旧した際、地震直後は火災が発生しなかった地域でも、再通電状態となった電気ストーブや観賞魚用のヒーター、または地震によって傷んだ配線から出火する事案が相次いだと言われています。
電気関係による火災以外では、ガスコンロや石油ストーブ、仏壇のローソクからの出火が原因として挙げられています。感震ブレーカーの設置をお奨めします。