PHV・PHEV・EV充電設備工事について
近年はEVのより長い航続距離のニーズに伴い、搭載されるバッテリーも大容量化が進んでいるなか、充電器にも大出力が求められています。70KW越えのバッテリーを搭載した車種も登場しました。家庭用としては従来からの3KW(正式には3.2KW)充電に加え6KW充電も普及して参りました。(業務用の急速充電は三相動力200Vを使用するので別次元となります。)6KWでは3KW充電比で、およそ約半分の時間で充電が完了します。
下表はその理論上の目安時間になります。(実際は損失があるので2割程時間加算)
電池容量 |
20KWh |
30KWh |
40KWh |
50KWh |
60KWh |
70KWh |
3KW充電 |
6.25時間 |
9.38時間 |
12.5時間 |
15.63時間 |
18.75時間 |
21.88時間 |
6KW充電 |
3.22時間 |
5時間 |
6.66時間 |
8.33時間 |
10時間 |
11.66時間 |
今のところ、充電ポートの形状は、3KWも6KWも同じなので、「大は小を兼ねる」の考えからすると、「どうせなら6KWを・・・」というのもありですね。
戸建住宅にお住まいの場合
電源 契約アンペア数と主幹ブレーカー容量を確認してください。自動車メーカーのガイドラインを参考にして工事致します。
MiEVの充電には単相AC200Vを使用します。
MiEVの充電時には、AC200V・15Aの電力(消費電力3,000W)を長時間にわたり連続して消費します。必要な電力量を考慮し、電力会社との契約アンペア数の見直しおよび主幹ブレーカー容量の確保をお願いします。
※40A契約以上のご家庭には分電盤まで単相AC200Vが供給されています。
※築年数の経った建物では、引込み線および幹線、分電盤の交換が必要な場合があります。
※一部の地域では、電力会社が単相AC200Vの供給をおこなっていない場合があります。その際は、オプションの「AC100V充電ケーブル」をご使用ください。AC100Vでの充電においても、AC200Vと同様に、EV専用の充電設備が必要です。AC100Vの場合、AC200V比で充電時間が2倍かかります。
分岐ブレーカー 20A以上かつ漏電遮断器付きのものを設置してください。
EV充電用コンセント回路の分岐ブレーカーには、高速高感度型(0.1sec・15mA)の漏電遮断器付ブレーカーを用いてください。ブレーカーの容量は必ず20A以上とし、回路は専用回路※としてください。
※専用回路:分岐ブレーカーから1つのコンセントに単独で配線された回路のこと。
配線 許容電流量20A以上の配線にしてください。
推奨の配線太さは、直径2.6mmもしくは断面積5.5mm2の銅線です。配線の許容電流量は、同一の配線太さでも配線方法により異なります。20A以上の許容電流量を確保できる配線の太さを選定してください。
EV充電用コンセント 地面から1m前後の高さに設置してください。
コンセントは、「EV充電用コンセント(日本配線器具工業会規格:JWDS-0033準拠)」を1m前後の高さに設置してください。コンセントの設置位置が低い場合、コントロールボックスの踏みつけなどによるトラブルの原因になります。
充電ケーブルが届くかチェック!
標準装備の充電ケーブルは、長さが5mです。コンセントの設置位置は、充電ケーブルの取り回しを十分考慮の上、決定してください。やむを得ず、駐車場所とコンセントの位置が離れる場合には、オプションの「コントロールボックス付 AC200V充電ケーブル(10m)」をご使用ください※。
※AC100V充電ケーブルは5mのみの設定となります。
アース コンセントには必ずアース接続を施してください。
アース接続されていないコンセントは、万一の漏電の際に人体を感電から護る仕組みが働かないため、EVの充電には使用できません。アースはD種接地(接地抵抗500Ω以下)としてください。
出典:三菱自動車工業様の充電設備導入について(http://www.ev-life.com/charging/introduction.html)
充電用コンセント設置工事金額の目安